エナペタル製の「ビルシュタイン」ダンパーというものを見たけど、ビルシュタインとは別物なの?
ビルシュタイン製ダンパーに交換したいけど、自分の車に適合していない・・・
こんな悩みに対して、解説します。
高級サスペンションとして名高いビルシュタイン。高級車や走りを追求したモデルでは、「ビルシュタイン製ダンパー搭載」が付加価値として認められるほどです。
あなたの車のサスペンションがヘタってきたら、「ビルシュタイン製」サスに交換することで、より本格的な走りを楽しむことができます。ビルシュタインの製品を調べていくと、「エナペタルのビルシュタイン製サスペンション」という名前を目にするかと思います。実は、エナペタル製でもまぎれもないビルシュタインのダンパーなのです。
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ビルシュタインはドイツのメーカー、エナペタルは日本にある公認サービスセンター
ビルシュタインは、ドイツに本社を置くサスペンションメーカーです。その名の通り、メーカーとしてサスペンションを製造しています。
これに対して「エナペタル」とは、愛知県に本社を置く日本のビルシュタイン製品専門のサービスセンターです。ビルシュタインから公認を得た正規のサービスセンターでもあります。
このエナペタルではビルシュタイン製品のメンテナンスに加え、オーダーメイドサスペンションも作成しています。これが「エナペタル製のビルシュタイン」サスペンションなのです。もちろん、エナペタルで作成されたサスペンションはれっきとしたビルシュタイン公認の製品。
ビルシュタインのラインナップに適合しない車種だけど、ビルシュタインにしたい」というひとや、自分好みの乗り味を求める人は、エナペタルに依頼することで自分専用のビルシュタインサスを作ることができます。
ビルシュタイン、エナペタルのそれぞれのメリットデメリットを比較すると、以下のようになります。
ビルシュタイン | エナペタル | |
特徴 | ・ドイツのサスペンションメーカー | ・日本に本社を置くのビルシュタイン製品の正規サービスセンター |
メリット | ・量産品のため、愛車に適合するサスペンションがある場合は、安価に購入することができる | ・オーダーメイドにより好みのセッティングにすることができる ・愛車に適合するビルシュタイン製サスペンションがなくても、ビルシュタインの乗り味を味わうことができる |
デメリット | ・適合車種が限られる (適合車種は年式の古い車やスポーツカーが中心。) | ・オーダーメイドのため価格が高い ・サスペンションの作成に1週間ほど時間を要する |
愛車がビルシュタインの車種適合表にある場合はビルシュタインのサスペンションを購入し、
適合しない場合は、エナペタルにてオーダーメイドで自分の車にあった専用サスペンションを作成してもらうこととなります。
それでは、エナペタル製ビルシュタインサスペンションへ交換する手順をご紹介します。
エナペタル製ビルシュタインサスペンションの交換方法
①エナペタルのホームページからお近くの取扱店を探します。
エナペタルの取り扱い店はごく少数で個人経営の自動車工場がメインです。そのため、近所のオートバックスやイエローハットにいっても、エナペタル製品はありません。まずは、エナペタルのホームページから取扱店を探しましょう。
②取扱店の人にサスペンションの要望を伝えましょう。
自分の普段の運転環境に合わせたセッティングを組んでくれるのが、エナペタルの醍醐味です。
セッティングの方向性が定まっていない方は、お店の人に普段の走行環境など自分の要望を伝えましょう。
なお、要望の例として以下の項目が挙げられます。
- ノーマルサスペンション or スポーツサスペンション
- 車高を下げるor 下げない
- 街乗り or サーキット
③車を1週間ほど預ける。
取扱店に車を持ち込むと、それまで愛車に装着していたサスペンションを取り外され、エナペタルへ送付されます。
このサスペンションの形状や寸法をもとにエナペタルにて、オリジナルのビルシュタインサスペンションが作成されます。この作成作業に1週間ほど時間を要します。
エナペタルから取扱店に作成したサスペンションが届くと、ようやくサスペンション交換、アライメント調整が行われ交換完了となります。
エナペタル製サスペンションの価格について
管理人はエナペタルへビルシュタイン B6(車高そのままのスポーツサスペンション)をオーダーしました。
要した費用は
- エナペタル製B6サスペンション(フロント2本+リア2本) 約20万円
- サス交換・アライメント 約 5万円
で、総額で約25万円かかりました。
エナペタル製ビルシュタインの乗り味については、次回のブログで紹介しようと思います。