「新卒だけど300万円もする車を購入していいのかな・・・」
「きちんと維持費を払えるか不安・・・」

こんな悩みに答えます。
車好きのあなたなら、「新卒で就職したら、すぐに300万円の新車を買うぞ!」と希望に胸をふくらませていることでしょう。

それと同時に、新社会人のお財布事情がイメージできないのでお金が足りるかどうか」が不安になってしまいますよね。

この記事では、「新卒で300万円の新車を買うメリットとデメリット」について、解説します。なお、筆者自身も、実際に新卒のときに新車を購入しました。この経験をもとに解説をします。

筆者のクルマ歴
  • 新卒入社して4か月後に、300万円のスバル インプレッサG4を新車で購入
  • 返済期間5年間の自動車ローンを組み、完済した

「新卒社員がいきなり300万円の新車を買う」メリット、デメリットには以下のものがあります。ひとつひとつみていきましょう。

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メリットは、20代のうちに好きな車をガンガン乗り回せること

新卒でいきなり300万円の新車を買うメリットは、「好きな車で思う存分楽しめること」に尽きます。

新卒の20代のうちは、時間と体力に余裕があります。これが、30代、40代になると仕事や家庭のことで忙しくなり、ドライブからも遠ざかってしまうのです。年齢を重ねていくと、「車を買うお金はあるものの、ドライブに行く暇と体力がない」なんてことに・・・。

20代のうちから300万円もする本格的な車で、時間と体力の許すかぎりドライブを楽しむ。車好きには、何にも代えがたい喜びです。

20代で新車を買えば、しばらくは手間いらずのカーライフが送れる

古くて安い中古車を買うと、サスペンション交換やタイミングベルト交換など、たびたびメンテナンスが必要です。なかには高額なメンテナンスもあり、修理するか頭を悩ませることもあります。

この点、20代で新車を買えば、しばらくはこのような悩みと無縁です。

新車ならオイル交換や日頃のメンテナンスさえ行えば、10年間ぐらいはほとんど手がかかりません。20代のうちに新車を買うと、30歳を過ぎる頃までは大きなメンテナンスは発生しないでしょう。

車の故障やメンテナンスを心配することなく、20代のうちに思う存分カーライフを満喫できるのです。

また、20代で新車を買って大切に乗っていくことで、1台の車をずっと乗り続けることだってできます。結果的に車にかかる費用を安く抑えることにもつながります。

1台の車を大事に乗り続けたいならば、新卒でいきなり新車を買うのもアリです。

運転経験が浅くても大丈夫!300万円の新車なら最新の安全システムがついている

300万円クラスの新車では、最新の運転支援システムが搭載されています。

これらのシステムは、運転経験が浅いあなたを強力にサポートしてくれます。新卒でまだ運転に不安があるからこそ、最新の運転支援システムがあると心強いものです。

運転支援システムは日進月歩で進化しています。古い中古車だと、運転支援システムの性能はかなり低いものになってしまいます。その点では、新車を買う意義は十分にあります。

新卒で運転に自信がない時期だからこそ最新の運転支援システムの力を借りて、徐々に運転経験を積むことができるのです。

「安全」をお金で買うという観点ならば、300万円は決して高い金額ではないといえます。300万円払うことで、事故を回避することができれば、払ってよかったと思えるはずです。

デメリットは、資金面で厳しい生活になってしまうこと

新入社員となって1~2年の間は、ただでさえお金に困る場面が多く発生します。

なぜなら、学生から新社会人になると新生活に必要なものをいろいろ揃える必要が出てくるからです。
スーツに革靴、家電に家具など。給料は少ないのに高価なものを買わなければならない事態がたびたび発生します。

そのため、入社してから2年ぐらいは金欠気味になりやすいのです。新入社員が300万円の新車を買う場合、一番のデメリットはやはり「お金の問題」なのです。

入社後2~3年は、質素な生活になることを覚悟しよう

入社直後はただでさえ生活が苦しいのに、車に関する出費も加わるわけですから家計はまさに火の車。
給与よりも支出の方が多くなってしまうことも珍しくありません。

それでは、筆者が実際に、300万円の新車をローンで買ったときの支出額をみてみましょう。

筆者が300万円の新車を5年ローンで返済していたときの、車関連の出費は約90万円/年間でした

内訳は以下の表の通りです。

自動車ローンの返済のほかに、さまざまな費用が発生するのです。

支払項目 金額 備考
自動車ローン 60万円/年 5年ローン(300万円÷5年)
自動車税  4万円/年 排気量 2L
ガソリン代 11万円/年 年間走行距離 約12,000km
車検・メンテナンス  7万円/年
自動車保険料  8万円/年 車両保険含む
合計 90万円/年
300万円の車を買ったときにかかる1年間の費用

このほかにも、住んでいる環境によって以下の出費が考えられます。

  • 駐車場代(郊外の場合 3~6万円/年程度)
  • スタッドレスタイヤ(寒冷地の場合ホイール込みで約20万円)
  • 高速道路の通行料

このように、車を走らせるためも多くの費用が必要となります。

新卒社員にとって車に関連する出費だけで約90万円/年間もあるということは、給料の40%近くがなくなってしまう計算となります。

筆者も実際にこの金額を支払いながら生活をしていましたが、常に銀行口座の残高は減っていくばかり。

しかも、車の維持費というのは、まとまった金額で不定期に発生するのです。新入社員のお金の少ない時期には、とても厳しい状況なのです。

300万円の新車を新卒で維持するためには「普段の生活はできるかぎり質素にする」くらいの覚悟が求められます。

新車を買っても資産価値はあっという間に目減りすることを覚悟しよう

新車は買った瞬間から資産価値がどんどん下がっていきます。
300万円で買った新車も、5年もすると中古車市場での買取価格は150万円以下なんてことも珍しくありません。

つまり、新卒のわずかな給料で頑張って購入した新車であっても、資産にはなりにくいのです。

新車を買うのであれば、途中で手放すことを考えず「10~15年先まで乗り続けるぞ!」と考えたほうがよいでしょう。将来、ライフスタイルが変化することを見越した車選びが重要です。

「新卒で300万円の新車」は、それなりの覚悟が必要になる

新卒社員でも300万の新車を買えるものの、かなり金銭的には厳しい生活になります。相応の覚悟が必要です。ただ一方で、その覚悟ができていれば、20代のうちから自分の好きな車で旅行、キャンプ、釣りなど貴重な経験ができるのも事実です。車があることによって、あなたの行動範囲や交流も圧倒的に広がります。

今回は、新車の購入に焦点をあてて解説しました。重要なのはやはり「お金のやりくり」です。

カーローンの他にも、月々の出費を一定にする方法として、カーリース(サブスク)という手段もあります。

以下のサイトでは、トヨタ車をサブスクで使った場合の月額料金がわかります↓

また、サブスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

「20代では車は買えない?」新入社員のあなたこそKINTOのサブスクがオススメな理由

一般的な企業に就職する場合、新卒で買える車は300万円が上限です。これ以上の金額となると、現実的に生活が破綻しかけます。「生活が苦しくても、自分の好きな車を買うんだ!」という覚悟のある方のみ、300万円を上限に車選びをしてみてください。

今回は、以上です。

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