「新卒だけどローンで300万円の車を買いたい。新卒の給料だと、月々の返済額はいくらかな?」

こんな疑問に答えます。

車社会の地域で暮らす学生さんだと、学校を卒業して就職したタイミングで通勤用の車が必要となります。しかし、新卒入社する時期はまだお金もないため、一括支払いで車を購入することは難しいですよね。

そこで、頼りになるのが自動車ローンです。では、新卒社員のあなたの場合、自動車ローンの月々の返済額はいくらぐらいが適正なのでしょうか。

結論は、「返済額の上限は月額3万円まで」です。そのため、今の収入でローン返済に月額 3万円を払った場合に、どの価格帯の車が買えるかという視点で考えましょう。

なお、筆者自身も新卒入社と同時に自動車ローンで300万円の新車を購入しました。実際にかかった出費額も公開します。

「新卒なら自動車ローン返済の限度額は3万円/月までとすべき」理由は以下の通りです。ひとつひとつ解説します。

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新卒だと生活必需品を買い揃えなければならず出費がかかる

あなたが自動車ローンの返済額を決める際に「4~5万/月ぐらいなら払えるかな」と思うかもしれません。しかし、社会人 1年目の給料(約20万円)のなかから、4~5万/月を自動車ローンの返済にあてることは現実的ではないのです。

なぜなら社会人1年目の時期は、生活必需品を買いそろえるための出費がとても多くなるからです。入社したばかりの頃は、まだ新生活に必要な道具がそろっていないため、いろいろ買うものが出てきます。

たとえば、以下のようなもの。

  • 冷蔵庫などの家電
  • 通勤用の厚手のコート
  • 予備のスーツ

こんな感じで、新卒の給料はあっという間に尽きてしまいます。

このような出費の多い時期に、給料の約25%分が自動車ローンで消えてしまうと、必要なものを購入する余裕はありません。

この理由から、自動車ローンの返済に充てる金額は、最大でも3万円/月までにとどめるべきなのです。

税金やガソリン代など、車の維持費にもお金がかかる

車を買うときには、車両価格に意識が向いてしまいます。

しかし、車を所有すると車両価格以外にも多額の維持費が発生します。

例えば、以下のもの↓

  • ガソリン代
  • 自動車保険料
  • 駐車場代
  • 自動車税
  • 車検費用
  • メンテナンス費用

とくに、若いうちは自動車保険料も高く、月々の家計を圧迫します。

自動車ローンの返済に加えて、車を維持するために多くの出費が必要となるので、この費用を支払う余力を残しておくべきなのです。

自動車ローンと自動車関連費用を含めても、月々の出費の上限を5万円以内に収めるため、自動車ローンの返済額は3万円/月にとどめておきましょう。

余裕があれば、あとから繰り上げ返済も可能です

もし、3万円/月の返済を続けていっても貯金に余裕があるなら、繰り上げ返済をして前倒しでの完済をめざしましょう。自動車ローン借り入れ時には返済額を低く抑えておき、貯金額を考えながら繰り上げ返済がベストです。

最初に返済額を高く設定してハードルを上げてしまうと、あとで金銭面で苦労をします。支払いが滞ってしまうと、担保となっている車が没収されてしまう可能性もあるのでローン契約時は確実に返済できるよう返済額の上限は3万円/月までとしましょう。

筆者の300万円分の返済プランを公開します

筆者が実際に支払った300万円の新車の自動車ローンの内訳を公開します。

私は3万円/月の返済額で、返済期間 5年半の自動車ローンを組みました。内訳は以下のとおりです。

支払い項目1回の支払い額合計支払額
前払い金50万円 50万円
月々の返済3万円200万円(3万円×66か月)
ボーナス月追加払い5万円 50万円(5万円×2回/年×5年)
総支払額-300万円

私は月々の返済額を3万円/月で設定したのですが、これでもかなり返済に苦労しました

なぜなら自動車保険のうち車両保険が高かったり、スタッドレスタイヤが必要になったりと出費が多かったからです。

返済額を4~5万円/月に設定していたら、さらに資金繰りに困ってしまっていたことでしょう。このように、新入社員のローン返済額は「3万円/月ぐらい」が上限になるのです。

新卒で自動車ローンを組むには、入念な返済プランが必要です。

このように、新卒社会人のあなたが自動車ローンを組むのであれば、3万円/月を上限として返済プランを考えましょう。筆者のように300万円の新車を購入すると正直かなり生活が苦しくなったので、もう少し安いコンパクトカーや中古車も検討してみてください。

また、貯金の少ないひとにはカーリースもおすすめです。月々の支払額も一定なので予想外の出費がありません。以下の記事で詳しく解説しています。

「20代では車は買えない?」新入社員のあなたこそKINTOのサブスクがオススメな理由

ローンの支払遅延だけはなんとしても避けなければなりません。ローンを組むさいは、車の維持費なども考えたうえで収入に見合う金額を設定しましょう。今回はここまでです。


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