こんな疑問に対して、解説します。
貯金の少ない20代の時期に車を買うのであれば、慎重にならなければいけません。車両価格はもちろんのこと、毎月の維持費がかかってくるからです。
そこで、この記事では車の予算ごとに、生活感のイメージをお伝えします。平均的な20代の新卒入社直後をモデルケースとして説明します。
- 新卒時の年収 200万円〜250万円程度
- 新卒入社から数年以内に、車を買おうとしている
- メンテナンス、車検などは通常どおり行うものとする
- 3〜5年の自動車ローンを組む
このモデルケースよりも年収が高ければ、さらに高価格帯の車を買うこともできるでしょう。あなたの生活環境を考慮して、参考にしてください。
なお、車を買うときには、車両価格のほかにオプション費用や税金がかかります。車両価格だけをみて車探しをすると、思ったよりも支払額が高額になってしまうので注意しましょう。
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50〜90万円の車なら、十分ゆとりのある生活ができる
車両価格 50万円〜90万円の車であれば、20代の給料でもゆとりをもった生活ができるでしょう。
手元に貯金を残しておきたい場合は、自動車ローンを組み3〜5年間ほどかけて返済をします。月々の返済額やガソリン代などを支払っても、20代の給料で負担なく生活が可能です。
中古車から選ぶことになりますが、状態の良い中古車もたくさんあります。そのため、新車登録から5年以内のコンパクトカーであれば、大きなメンテナンスでお金がかかる心配もありません。
おすすめの車は、以下のような軽自動車とコンパクトカーです。
- 中古 スズキ アルト 1〜3年落ち
- 中古 日産 マーチ 3〜5年落ち
- 中古 トヨタ アクア 3〜5年落ち
日常生活の移動手段として使用する分には、まったく問題ありません。軽自動車やコンパクトカーであれば自動車税も安いので負担にはならないでしょう。また、燃費が良いモデルが多いのも特徴です。20代のあなたでも無理なく維持できる価格帯といえるでしょう。
100万円〜140万円だと新車も狙えるし、生活費も贅沢をしなければ大丈夫
予算を100万円〜140万円くらいに設定すると、状態の良い中古コンパクトカーが手に入ります。また、ギリギリ軽自動車の新車に手が届く予算でもあります。
新車登録からそれほど時間が経っていない車なので、古さを感じることもありません。タイヤやエンジンオイルなどの交換品もミドルクラスと比較すると安いので、ガンガン走りまわっても大丈夫。
100万円〜140万円だと、以下のような車が候補に挙がります。
- 新車 スズキ ワゴンR
- 中古 マツダ デミオ 1〜3年落ち
- 中古 ホンダ フィット 1〜3年落ち
贅沢をしないで普通に生活をする分には、十分支払える価格帯です。20代のあなたも無理なく車の費用を負担できることでしょう。無理をせず状態の良い車に乗れる、もっともバランスの取れた価格帯といえます。
150万円〜190万円なら生活は厳しいけど、なんとか手の届く範囲
車にこだわりが強い人だと、もっと排気量の大きいミドルクラスの車がほしいですよね。そんな人は、予算を150万円〜190万円に設定しましょう。
5年ローンであれば、なんとか新卒社員の給料でも支払っていける額です。ただし、ミドルクラスだとタイヤや自動車税などの維持費も一段回、上がってきます。
150万円〜190万円の予算でおすすめの車には、以下のものが挙げられます。
- 新車 トヨタ シエンタ
- 中古 マツダ アクセラスポーツ 3〜5年落ち
- 中古 トヨタ カローラスポーツ 3年落ち
このクラスになると排気量も十分で、走りにも力を入れたモデルが多くなります。車に対する不満はほぼ無くなる価格帯といえるでしょう。
20代のあなたにとっては、この価格帯は生活費がやや厳しくなります。しかし、充実したカーライフを過ごしたいと考えるのであれば、なんとか支払っていける予算でしょう。
200万円〜240万円はかなり生活が厳しい!車以外のことは我慢すべし
近年は車の価格が値上がりしています。若者にとって気軽に車を買える状況ではなくなったと言えるでしょう。
あなたが車好きでミドルクラス以上の車がほしいとなると、どうしても予算 200万円〜250万円が必要になってきます。
しかし、この価格帯だと5年ローンだとしても、月々の返済額は大きくなります。加えて、ミドルクラス以上の車を持つと自動車税、車両保険など、維持費もグッと上がってきます。
20代の給料には負担が重く、生活は結構大変です。この予算を組むのであれば、私生活で節約を強いられることもあるでしょう。ほかの趣味も我慢しなければなりません。
よほどの車好きで、ドライブを生活の中心にする覚悟がないと、この予算はおすすめできません。
- 新車 ホンダ フリード
- 中古 トヨタ CH-R 3年落ち
- 中古 トヨタ ハリアー 5年落ち
20代の人でもかなり頑張ってなんとか支払える額の上限が、200万円〜250万円といえるでしょう。
ただ、このクラスの車になると安全装備や走りの面でも、かなり満足度が高いのも事実です。あなたが生粋の車好きなのであれば、車に給料を捧げるという選択もできるでしょう。
250万円以上だと無理しすぎかも!中古車など費用を落とすことを考えよう
本格的なスポーツモデルなどにこだわると、欲しい車が250万円以上になってしまいます。しかし、車両価格に加え維持費も高くなるため、あまりおすすめはできません。
給料の一定の割合が車関係の出費になってしまいます。また、貯金が貯まりづらいので突発的なハプニングで出費が発生すると対応できません。
生活費がカツカツになってしまうので、中古車を検討するなど少し予算を下げたいところです。
筆者も新卒で新車を購入したさいに、最終的に300万円ほどの価格になってしまいました。5年ローンだったものの、月々の返済が滞りそうなほどカツカツな状況でした。
とくに、新卒の貯金が少ない時期に車を買うのであれば、もう少しゆとりを持った予算に変更しましょう。
ただし、20代後半である程度生活に余裕がある人であれば、250万円を超える車も選択肢として検討できます。
選択肢として、以下のような車が挙げられます。
- 新車 スバル インプレッサスポーツ
- 中古 スバル レヴォーグ 3年落ち
- 中古 トヨタ 86 5年落ち
この価格帯だと装備も充実しており、どれも満足できる一台です。
ただし、車が趣味で、とにかく走り回りたい人以外は、もう少し予算を落としたほうが現実的といえるでしょう。
車をもつと、月々の維持費にも悩まされるものです。別の記事で20代の人向けのカーリースについて、解説をしたので、こちらもご覧ください。
20代では車は買えない?若いあなたにこそカーリースがオススメな3つの理由
車は一度購入すると簡単には手放せません。また車をもっている間は、ずっと維持費が発生します。とくに20代のあいだは貯金額も少ないので、慎重に車の予算を検討してください。
今回はここまでです。