次の愛車をスバルにしようか悩んでいるあなたにとって、気になるのが「リニアトロニック」と呼ばれるスバル独自のCVTトランスミッションです。

「CVTって加速が遅そう・・・。本当にスバル車を買っていいんだろうか。」

「スポーツドライビングを楽しみたいけど、CVTで大丈夫かな・・・

こんな不安について、実際にスバル車を乗り回している筆者が解説します。筆者のスバル歴は以下のとおりです。

筆者のスバル歴

・2014年にスバル インプレッサ G4を購入

・スバル車で7万キロ以上の走行経験あり

CVTときくと、「加速が遅い」、「ダイレクト感がない」という悪いイメージが浮かびませんか。ところが、スバルのCVT(リニアトロニック)は、必ずしもそのイメージどおりではありません。

たしかに、普通の多段ATとは違う独特のクセがあります。しかし、リニアトロニックは、スポーツドライビングもじゅうぶんに楽しむことができるCVTなのです。

スバルのCVT リニアトロニックには以下の特徴があります。ひとつひとつ解説します。

  • エンジン回転数が十分に高くなってから加速が始まる
  • エンジンブレーキはATより効きが弱い

Contents

低速時でもノッキングはなく、スムーズな発進ができる

スバルのリニアトロニックの特徴として、どこまでもスムーズに加速できるという点が挙げられます。普通のCVTだと低速時に船漕ぎ(車体が前後にギクシャクする)現象が発生することもありますが、リニアトロニックでは低速時でも安定して走ることができます。

また、加速も驚くほどスムーズです。ギアチェンジがないので、まったく継ぎ目がなく速度が上がってきます。

「CVTはダイレクト感がない」というマイナスのイメージをもつひとは多いですが、このリニアトロニックはしっかりとエンジンの力を受け止めてくれます。普通に街なかを走行するぶんには、CVTであることにすら気づかないほど自然な加速をします。

キックダウンのときのみ、CVT特有の加速感がある

普通に走るぶんには、CVTであることを意識することはありません。唯一、CVTであることを感じるのは、高速道路でキックダウンして急加速する場面です。

多段速のATだと、エンジン回転数が上がるとともに速度も上昇します。これに対して、リニアトロニックをもつスバル車ではキックダウンをするとまずエンジン回転数のみが上昇します。その後、ワンテンポ遅れて加速が始まります

エンジン音が高鳴るのに速度は変わらない時間があることに、最初は違和感を感じるかもしれません。しかし、慣れてくれば高速道路での追い越しもまったく苦労することはありません。

むしろ徐々に加速がはじまるので、車の挙動やグリップの様子を見ながら、速度を上げることができます。

多段速のAT車のなかには、アクセルを踏んだ瞬間に暴力的な加速をするものもあります。これに対して、リニアトロニックのスバル車は、力強さを持ちながらも安心して扱える車なのです。

峠ではボクサーエンジンをブンブン回すことができる

リニアトロニック車では、エンジンを高回転域まで回す機会が多いのです。これはスポーツドライビングを楽しみたいあなたにはうれしい特徴ですよね。

峠道では、リニアトロニックの特性を活かしスバルのボクサーエンジンを存分に回すことができるのです。

また、CVTであっても、多段ATと同様にエンジンブレーキを使用することができます。エンジンブレーキは、多段ATと比較するとやや効き具合は弱いかもしれません。

リニアトロニックだからこそ、スバルのボクサーエンジンをガンガン回したスポーツドライビングを楽しむことができるのです。

リニアトロニック+AWDだと安定感は抜群

誰にとっても安心して運転できるのが、スバルの良いところ。キックダウン時のタイムラグも、ドライバーにとってはやさしい設計です。なぜなら、アクセルを踏んでから徐々にタイヤに力が伝わる感覚があるため、路面とのグリップを感じながら加速できるからです。多段ATではアクセルを踏んだ瞬間に、タイヤのグリップ力を超えるような急加速になりがちですが、リニアトロニックではその心配がありません。

このリニアトロニックはスバルのAWD(4輪駆動)と組み合わせることで、さらに安定感を増すのです。AWD+リニアトロニックの組み合わせだと、公道で不安に感じる場面はまずありません。

リニアトロニックは、若干のクセがあるものの、慣れてしまえばスポーツドライビングだって楽しむことができるのです。

初心者にも、スポーツドライビングを楽しみたい層にもおすすめできるトランスミッションです。ぜひスバル車を選んで、ドライビングを楽しんでみてください。

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では、今回はここまでです。

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