「黒い車に乗っている人のレビューが読みたい」
車を買うときに頭を悩ますのが、「どの色が良いか」という問題。なかでも、車の定番カラーであるブラックはいつの時代も人気です。今回は、黒いボディカラーが気になっているあなたに向けて、黒色の車のメリット、デメリットをお伝えします。
なお、筆者も実際に黒い車に乗り続けて7年が経ちました。その経験を踏まえて解説します。
黒い車のメリット、デメリットとして、以下の項目が挙げられます。それぞれ、説明します。
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メリット:フォーマルな場にも対応でき、どんなシーンにもマッチする
VIPや社長専用車の色は、「黒」が定番です。黒い車だと高級感や威厳を出すことができ、フォーマルな場にもぴったりだからです。
冠婚葬祭の場にもなじむ色なので、どのような場面でも乗りつけることができます。ホテルや葬儀場にも似合う色です。
白やグレーよりも落ち着いたイメージがあり、「神秘性」、「高貴さ」、「権威」を表現できるカラーです。とくに高齢男性のイメージにぴったりな色といえるでしょう。
メリット:黒い車ならボディの複雑な造形を楽しむことができる
近年の車両はボディの成型技術も発達し、とても凹凸に富んだデザインとなっています。この凹凸感を余すことなく視覚から感じられるのが、黒色の魅力です。
ブラックは白色やシルバーよりも、凹凸面に反射した白い日光の筋が映えることで、ボディの造形がより立体的に引き立ちます。
ピカピカに磨かれた黒い車は、まるで鏡のよう。あなたの顔まできれいに反射させるとこができます。
実際に世界のVIPは黒色の高級車から降りると、車体に映りこむ自らの姿を見て身だしなみをチェックするそうです。車の凹凸感、デザインを楽しむには、黒色はもっとも適した色なのです。
メリット:中古車市場でも人気が高く、高価買取が期待できる
車のカラーで人気なのが、白、黒、シルバーの三色です。この3色で車全体の7割以上を占めます。
中古車市場でも一定の需要があるので、車を手放すことになっても高値での売却が期待できます。
また、多数流通しているので、中古車として黒色の車を購入することも簡単です。黒色の車は、とても売り買いがしやすい色なのです。
デメリット:傷が目立ちやすく、直射日光によるダメージを受けやすい
黒い車はとてもかっこいいのですが、一方で白やシルバーよりも管理が大変なのです。
黒い車に乗ったことのない人は、「汚れが目立たなそう」と思うかもしれません。ところが、黒い色のほうが、白やシルバーよりも汚れが目立つのです。
ひっかき傷、黄砂、砂埃などの灰色の汚れは、黒のボディのうえではよく目立ちます。
ドア部分のひっかき傷もくっきりとわかります。
ワックスの効果が低下すると、キズも目立ってきます。
これらのキズは遠目からではわかりません。しかし、近くから見ると、あちこちのキズが目立ってしまうのです。オーナーは車に乗るたびに、「キズが多いな・・・」と思うことになります。
また、黒い色は熱をためやすいことも弱点です。とくに夏場の直射日光は、塗装面に大きなダメージを与えます。
黒は光を反射しないことも難点です。雨上がりの水滴に日光が当たると、水滴がレンズの役割を果たし塗装面が焼けてしまいます。
実際に筆者の車(新車購入後7年目、青空駐車)を見てみると、塗装が剥がれ落ちている箇所がありました。
この剥がれた部分からサビにつながっていくので、注意が必要です。
このようなキズやダメージは、オーナーが気をつけてもなかなか防げるものではありません。せめて、ワックスがけをこまめに行うといったケアで、ダメージを軽減させるしかないのです。
デメリット:水垢やシミが目立ちやすく、きれいな状態を維持することが難しい
キズや直射日光に加えて、水垢も弱点です。白色やシルバーでは気にならない水垢も、黒色だと目立ってしまいます。水垢を防ぐには、洗車後や雨が降ったあとに水滴をふき取る必要があります。
しかし、雨のたびに水滴をふき取るのは、あまり現実的ではありませんよね。しばらく手入れをしないと、このように白い水垢が目立つようになります。
水垢がひどくなったら、専用の薬剤を使って除去しなければなりません。しかし、使い捨て手袋をして、ボディー全体の水垢を除去するのは、なかなか骨の折れる作業です。
この水垢は、機械洗車しても除去できません。だんだん洗車が面倒になり、水垢が蓄積されてきます。
黒い車をきれいな状態で維持するには、かなりの手間がかかるのです。タクシーやVIP専用車がピカピカの黒色なのは、専属のドライバーが手間をかけたり、屋内駐車場に保管しているからなのです。
一般のドライバーだと、日頃から時間をかけてピカピカに維持することが難しいので、どうしてもみっともない姿に感じになってしまいます。
街中で見かける黒塗りの車はかっこよく見えますが、普通のドライバーがあの状態を維持するのは難しいのです。
黒い車は手間がかかるものの、ピカピカの車を走らせる喜びは格別
たしかに手間がかかるものの、黒色は十分に魅力のあるボディカラーといえるでしょう。
あなたがこまめにカーケアをすることが面倒であれば、ガラスコーティングの施工をしてしまいましょう。ガラスコーティングは一回の値段は張るものの、一度施工すれば3年ほど水ジミや汚れ防止の効果が持続します。さらに、水で濡らしたような深い黒色を実現することができます。
このほかに裏技として、カーリース(サブスク)で新車から3〜5年だけ使う方法があります。
黒い車は新車から3年ほどはきれいな塗装なのですが、それを過ぎるとダメージが目立ってきてしまいます。そうであれば、カーリースで3年〜5年だけ使用して、次の契約で新しい車に乗り換えるという手段があります。
これなら、黒い車に苦労なく乗れます。以下にサブスクのKINTOについて、解説した記事がありますので検討してみてください。
もし黒い車が気になっているのであれば、一度は黒い車に乗ってみてください。日頃の手入れを重ねることで車に対する愛着も増し、よりよいカーラーフを過ごすことができるでしょう。
今回はここまでです。